
最終更新日:2026年8月24日
「ホームページを担当していた社員が退職する」「すでに退職していて、誰も管理方法が分からない」。この状況で引き継ぐべきものは、WordPressのログイン情報だけではありません。
サーバー、ドメイン、会社メール、アクセス解析、広告、制作会社との契約などを確認しないままにすると、更新できないだけでなく、契約更新の通知を受け取れず、サイトやメールが止まる原因になります。
この記事では、ホームページ担当者が退職するときに必要な引き継ぎ項目、退職後に確認する順番、引き継ぎがない場合の対処法をチェックリスト形式で解説します。社内に後任がいない会社向けに、管理を外注する方法も紹介します。
この記事の結論
- 最優先は、契約名義・契約メール・管理者権限・支払い方法の確認
- 退職者のアカウントをそのまま使わず、会社管理のアカウントへ切り替える
- WordPressだけでなく、サーバー・ドメイン・メール・計測ツールも引き継ぐ
- 後任がいない場合は、更新・保守・点検をまとめて外注する方法がある
ホームページ担当者の退職が決まったら、最初に確認する5項目
退職日まで時間がなくても、次の5項目は優先して確認してください。操作手順をすべて覚えることより、会社としてサイトを管理し続けられる状態を確保する方が先です。
1.契約者と支払い方法
サーバーやドメインが誰の名義で契約され、どのクレジットカードや口座から支払われているかを確認します。担当者個人の名義や個人カードになっている場合は、会社名義・会社の支払い方法への変更が必要です。
2.契約更新の通知先メールアドレス
自動更新の失敗、カード期限、ドメイン更新、障害、セキュリティに関する通知が、退職者の個人メールや廃止予定の社用メールだけに届いていないか確認します。部署共有メールなど、退職後も会社が確認できるアドレスへ変更します。
3.管理者権限を持つ会社アカウント
WordPress、サーバー、ドメイン管理会社、Google関連サービスなどに、会社が管理する管理者アカウントがあるか確認します。退職者のアカウントしかない場合は、在籍中に会社用アカウントを追加し、必要な権限を付与します。
4.制作会社・保守会社との契約
制作会社名、担当者名、契約書、保守範囲、月額費用、契約更新日、解約条件、緊急連絡先を確認します。「制作した会社」と「現在保守している会社」が異なるケースもあります。
5.直近のバックアップ
引き継ぎ作業やアカウント変更の前に、サイトファイルとデータベースのバックアップ状況を確認します。WordPress公式も、サイトのファイルとデータベースの両方を定期的にバックアップすることを案内しています。
公式情報:WordPress site maintenance(WordPress.org)
ホームページ引き継ぎチェックリスト
担当者から「IDとパスワードをもらった」だけでは、引き継ぎは完了していません。少なくとも、次の項目を一覧にしてください。
| 区分 | 確認・引き継ぎする内容 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| サイト本体 | WordPressなどCMSのURL・管理者アカウント | 会社管理の管理者がいるか |
| サーバー | 契約会社・契約ID・プラン・更新日 | 名義・通知先・支払い方法 |
| ドメイン | 管理会社・登録者情報・有効期限 | 会社が更新通知を受け取れるか |
| メール | メールサーバー・アカウント一覧・転送設定 | 退職者宛ての重要通知を引き継ぐ |
| 制作データ | 画像・原稿・ロゴ・デザイン・ソースコード | 保存場所と利用権限を確認 |
| バックアップ | 対象・頻度・保存先・復元方法 | 直近のバックアップが使えるか |
| アクセス解析 | GA4・Search Console・タグ管理 | 会社アカウントに管理権限があるか |
| 広告・外部サービス | Google広告・Meta・予約・チャット・フォーム | 所有者、請求、通知先を確認 |
| 契約 | 制作・保守・素材・有料プラグイン | 更新日、解約条件、利用範囲 |
| 運用 | 更新手順・承認者・月次作業・緊急連絡 | 誰が、いつ、何をするか明文化 |
パスワードを一覧表へ直接書き込み、メール添付で回覧する方法は避けてください。アカウントごとに会社管理へ切り替え、必要に応じてパスワードを再設定し、安全な方法で管理します。
WordPressの引き継ぎで確認すること
WordPressでは、ユーザーごとに「管理者」「編集者」「投稿者」などの権限が分かれています。WordPress公式によると、単一サイトの管理者は設定、ユーザー、テーマ、プラグインなど広い範囲を操作できます。引き継ぎ後の担当業務に合わせ、必要以上の権限を与えないことが大切です。
公式情報:Roles and Capabilities(WordPress.org)
- 会社管理のメールアドレスで管理者アカウントを作成する
- 新しいアカウントでログインできるか確認する
- 投稿・固定ページ・メディア・設定など必要な画面を確認する
- 退職者アカウントが作成した記事の引き継ぎ先を決める
- 退職日以降、不要になった退職者アカウントを停止・削除する
プラグインの更新や削除を急いで行う必要はありません。まずバックアップを取り、現在の表示やフォームが正常に動いている状態を記録してから、必要な変更を行います。保守作業の考え方は、ホームページ保守が必要かを自社管理と外注で判断する基準でも解説しています。
サーバー・ドメイン・会社メールは「会社が管理できる状態」にする
ホームページの画面を更新できても、サーバーやドメインを会社が管理できなければ、契約更新や障害対応ができません。特にドメインの登録連絡先は重要です。
ICANNは、ドメイン登録に関連する連絡先情報を常に最新に保ち、変更があればレジストラへ連絡して更新するよう案内しています。退職者のメールが登録されたままだと、更新や確認に関する重要な通知を受け取れない可能性があります。
公式情報:Registrant Contact Information and WDRP(ICANN)
- 契約者名が会社または正当な管理者になっているか
- 更新通知が会社で確認できるメールへ届くか
- 自動更新と支払い方法が有効か
- サーバーとドメインを別会社で契約していないか
- 会社メールが同じサーバーやドメインに依存しているか
Googleアナリティクス・Search Console・広告も忘れずに引き継ぐ
サイト本体とは別に、アクセス解析や広告のアカウントが退職者個人のGoogleアカウントへ集中していることがあります。次のサービスを利用している場合は、会社側の管理者・所有者権限を確認します。
- Googleアナリティクス(GA4)
- Google Search Console
- Googleタグマネージャー
- Google広告・Meta広告
- Googleビジネスプロフィール
- 予約システム・チャット・フォーム連携・メール配信
広告では、管理権限だけでなく請求先、支払い方法、自動ルール、コンバージョン計測も確認します。権限を移したあと、会社アカウントで実際に閲覧・編集できるかテストしてください。
引き継ぎがないまま担当者が退職した場合の対処法
すでに退職していても、すぐにホームページを作り直す必要があるとは限りません。分かる範囲から、次の順番で確認します。
| 順番 | 確認すること | 手がかり |
|---|---|---|
| 1 | 社内資料と請求を探す | 請求書、カード明細、契約書、過去メール |
| 2 | 制作会社を特定する | 過去の担当者、サイト表記、請求元 |
| 3 | サーバー・ドメイン会社を確認する | 更新メール、契約書、DNS情報 |
| 4 | 会社メールの管理者を確認する | メール設定資料、サーバー管理画面 |
| 5 | サイトの状態を記録・保全する | 主要ページ、フォーム、更新状況、バックアップ |
| 6 | 対応可能な管理会社へ相談する | URLと分かっている情報だけでも可 |
ログインできない状態で、推測した操作や無理な設定変更を重ねると、復旧が難しくなることがあります。現在のURL、分かっている契約先、請求書、過去メールを整理し、制作会社・サーバー会社・ドメイン会社へ正規の手続きで確認してください。
引き継ぎ状況が分からなくてもご相談いただけます
ホームページURLと現在困っている内容を伺い、確認に必要な情報と進め方を整理します。最初からパスワードを送る必要はありません。
後任がいない場合の3つの管理方法
引き継ぎ資料を作っても、次に管理する人が決まっていなければ更新はまた止まります。主な選択肢は、社内兼任、必要時のスポット依頼、月額管理の3つです。
| 管理方法 | 向いている会社 | 注意点 |
|---|---|---|
| 社内の社員が兼任 | 更新頻度が低く、操作できる社員がいる | 本業との兼務で後回しになりやすい |
| 必要時にスポット依頼 | 修正が年数回で、内容が明確 | 依頼ごとに説明・見積もりが必要 |
| 月額管理を外注 | 更新・保守・確認・相談が継続的に必要 | 契約範囲と別料金作業の確認が必要 |
小さな更新を依頼するたびに止まってしまう会社は、ホームページの小さな修正を制作会社へ頼みにくい理由も参考にしてください。更新代行で頼める作業は、ホームページ更新代行に依頼できる内容と料金の考え方で整理しています。
外部の担当者へどこまで任せられるかを知りたい方は、Web担当者代行に任せられる仕事内容と月額で運用する方法もご覧ください。費用を比較するときは、ホームページ管理費の相場と内訳が判断材料になります。
En-So Bloomなら月額9,800円で更新・保守・定期確認を引き継げます
En-So Bloomの「HPおまかせ管理屋」は、既存のホームページを対象に、代表が窓口から作業確認まで一貫して対応する月額管理サービスです。広島県呉市を拠点に、広島・呉を中心とした会社・店舗からご相談いただけます。
| 月額料金 | 9,800円(税込) |
|---|---|
| 軽微な更新 | 月5枠(文章・写真・料金・営業時間・リンク・お知らせなど) |
| 基本保守 | 更新前バックアップ、WordPress本体・テーマ・プラグインの確認と更新後確認 |
| 定期確認 | 主要ページ・リンク・問い合わせフォームなどを月1回確認 |
| 改善提案 | 月1回、優先して直したい点を改善メモとして提案 |
| 対応CMS | WordPress・STUDIO・Wixの一般的な会社・店舗サイト(事前確認あり) |
契約前にサイト構成、権限、現在の契約状況を確認し、月額内でできること、別料金になること、対応できないことをご説明します。代表一貫で対応する理由と詳しい範囲は、月額9,800円のホームページ管理を代表一貫で行う理由にまとめています。
ホームページ担当者の退職・引き継ぎに関するよくある質問
退職者からパスワードだけ受け取れば大丈夫ですか?
十分ではありません。契約名義、通知先メール、支払い方法、管理者権限、バックアップ、制作会社との契約、更新手順も確認してください。退職後も同じパスワードを使い続けず、会社管理のアカウントへ切り替えます。
担当者がすでに退職し、連絡できない場合はどうしますか?
社内の請求書、カード明細、契約書、過去メールから契約先を確認します。制作会社、サーバー会社、ドメイン会社へ会社として正規の手続きを問い合わせてください。ホームページURLしか分からない段階でも、調査の進め方は整理できます。
他社が制作したホームページでも管理を引き継げますか?
サイトの構成、CMS、テーマ、プラグイン、契約、権限を事前に確認し、対応可能と判断できれば引き継げます。ECサイトや独自システムなど、対象外または個別見積もりになる場合があります。
引き継ぎだけをスポットで依頼できますか?
必要な調査範囲や権限状況によって異なります。今回だけの整理でよいのか、その後の更新・保守も必要かを確認して、適した方法をご案内します。
引き継ぎ後は何を定期的に確認すればよいですか?
契約更新、バックアップ、WordPress・テーマ・プラグイン、主要ページ、リンク、問い合わせフォーム、掲載情報を定期的に確認します。担当者と確認日を決め、作業記録を残すと次回の引き継ぎも容易になります。
まとめ|退職前に「会社が管理を続けられる状態」を作る
ホームページ担当者の退職時に大切なのは、操作方法を聞くだけではありません。会社が契約と権限を持ち、更新通知を受け取り、必要なときにバックアップから復元できる状態を作ることです。
退職日まで時間がない場合は、契約者・支払い・通知先・管理者権限・バックアップの5項目から確認してください。そのうえで、後任、制作会社、月額管理サービスのどこが日常の更新と保守を担当するかを決めます。
担当者がいなくなる前に、管理方法を整理しませんか?
現在のホームページを確認し、引き継ぎに必要な情報と、その後の更新・保守の進め方をご説明します。
※料金・サービス内容は2026年8月24日時点です。契約前に最新の内容と対応可否をご確認ください。
ホームページの更新・管理を、相談できる相手がいますか?
更新・保守・定期確認・改善提案を、En-So Bloomの代表が継続して支援します。まずは今のホームページを無料で確認します。
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