
「ホームページを作りたいが、最初に数十万円を支払うのは難しい」
「月額制なら安く始められそうだが、長く使うと損をしないだろうか」
「解約したあともホームページを使えるのか分からない」
月額制ホームページ制作は、制作時に大きな初期費用を支払う代わりに、毎月一定の料金を支払うサービスです。制作だけでなく、サーバー管理、保守、更新などが月額料金に含まれる場合もあります。
ただし、「月額制」という名称だけではサービス内容を判断できません。ページ数、更新回数、最低利用期間、解約後のサイトやドメインの扱いは、提供会社によって大きく異なります。
本記事では、公的な中小企業支援情報と各社の公開料金を確認し、月額制と買い切り型の違い、メリット・デメリット、契約前に確認すべき項目を整理します。
結論:初期負担と運用負担を抑えたいなら月額制、自社所有と自由度を重視するなら買い切り型
先に結論をまとめると、月額制と買い切り型は、次の基準で選ぶと分かりやすくなります。
| 選び方 | 向いている会社・店舗 |
|---|---|
| 月額制ホームページ制作 | 初期費用を抑えたい、社内にWeb担当者がいない、公開後の保守や軽微な更新も任せたい |
| 買い切り型ホームページ制作 | 初期予算を確保できる、サイトを自社で所有・管理したい、独自機能や高いデザイン自由度が必要 |
ただし、月額制でも長期間利用すれば支払総額は増えます。買い切り型でも、公開後のサーバー、セキュリティ、バックアップ、修正などに費用や社内工数がかかります。
比較するときは、初期制作費だけではなく、3年から5年程度の総額と、公開後に誰が何を担当するかまで確認することが重要です。
制作費の一般的な相場から確認したい方は、先にホームページ制作の費用相場と5ページ制作の料金比較をご覧ください。

月額制ホームページ制作とは
月額制ホームページ制作は、ホームページの制作費と公開後のサービス費用を、毎月の定額料金として支払う方式です。「サブスク型ホームページ制作」「定額制ホームページ制作」と呼ばれることもあります。
月額料金に含まれることが多い項目は、次のとおりです。
- ホームページの企画・制作
- スマートフォン対応
- サーバー・SSLの設定や管理
- 独自ドメインの設定支援
- 問い合わせフォーム
- システムの保守・バックアップ
- 文章や画像の軽微な更新
- 基本的なSEO設定やアクセス解析
実際に含まれる内容はサービスごとに異なります。月額料金が同じでも、「1ページだけ」と「5ページまで」、「更新は別料金」と「月数回まで込み」では条件が違います。

買い切り型ホームページ制作とは
買い切り型は、企画、デザイン、コーディング、WordPressなどのCMS構築といった制作費を、契約時や納品時にまとめて支払う方式です。
納品後にホームページのデータや管理権限が依頼者へ引き渡される契約が一般的ですが、著作権、使用権、画像素材、システムのライセンスなどは別の条件が定められる場合があります。「買い切り」という言葉だけで判断せず、契約書と見積書を確認してください。
また、制作費を支払えば、その後の費用が完全にゼロになるわけではありません。独自ドメイン、サーバー、SSL、システム更新、セキュリティ、バックアップ、文章修正などを自社で行うか、別途保守を依頼する必要があります。
NTTタウンページの2025年12月時点の調査では、5ページ程度の小規模サイトの制作費は、フリーランスが10万〜30万円程度、制作会社が50万〜80万円程度とされています。また、保守・運用費は月額5,000〜30,000円程度が目安です。
月額制と買い切り型の違いを比較
| 比較項目 | 月額制 | 買い切り型 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0円〜数万円のサービスが多い | 数十万円以上になることがある |
| 毎月の費用 | 契約中は月額料金が発生 | サーバー・保守・更新費などが別途発生する場合がある |
| 保守・バックアップ | 月額料金に含まれる場合が多い | 自社対応または別途保守契約 |
| 軽微な更新 | 月数回・月何分までなどの範囲で含まれる場合がある | 都度見積もりまたは別途契約になりやすい |
| デザイン・機能 | テンプレートや標準仕様を使う場合が多い | オリジナル設計や特殊機能に対応しやすい |
| 契約期間 | 最低利用期間が設けられる場合がある | 制作契約完了後は月額契約が不要な場合がある |
| 解約後の扱い | 利用終了、買い取り、データ移管など会社ごとに異なる | 納品物を継続利用できる契約が多いが、契約確認が必要 |
| 向いている使い方 | 小さく始めて運用も任せる | 自社資産として長く自由に運用する |
独立行政法人中小企業基盤整備機構のJ-Net21「ホームページ制作会社はどのように選定したらよいでしょうか」でも、初期費用だけではなく、運用費用や更新費用を確認し、複数社を同じ条件で比較することが勧められています。
公開料金から分かる月額制ホームページ制作の違い
月額制サービスの条件がどれほど異なるのか、2026年8月26日に各社が公開していた情報を確認しました。
| サービス | 公開料金 | ページ数・主な条件 |
|---|---|---|
| KWS 月額制プラン | 月額9,800円〜、初期費用0円 | 9,800円は1ページ、14,800円は2〜5ページ。契約期間の縛り・違約金なしと記載 |
| E!DESIGN | 月額10,000円〜(税別)、初期費用0円 | トップ+下層3ページ。最低12か月、36か月継続でサイトを無償引き渡しと記載 |
| noreha | 月額5,000円〜(税別)、初期制作費0円 | ライトは最大5ページ。最低利用期間6か月、期間内解約は残期間分が必要と記載 |
| RAデザイン | 月額15,000円 | 制作、サーバー・ドメイン、保守管理込み。最低1年、解約後はサイトを継続利用できないと記載 |
参考:KWS
月額制プラン、E!DESIGN、noreha 料金プラン、RAデザイン 制作料金
この比較からも、月額の安さだけでは判断できないことが分かります。必ずページ数、更新範囲、最低利用期間、解約後の扱いまで確認してください。
月額制ホームページ制作の5つのメリット
1.まとまった初期費用を抑えられる
月額制の大きなメリットは、ホームページ制作時の支出を抑えやすいことです。
新規開業や小規模事業では、設備、採用、仕入れ、広告など、ホームページ以外にも資金が必要です。制作費を分割して負担できれば、手元資金を残しながら情報発信を始められます。
2.毎月の予算を立てやすい
制作、サーバー、保守、軽微な更新などが定額にまとまっていれば、毎月のWeb関連費を把握しやすくなります。
ただし、ページ追加、撮影、予約・決済、会員機能、多言語化などは追加料金になることが多いため、基本料金に含まれない項目も確認が必要です。
3.公開後の保守を任せやすい
ホームページは公開後も、システム更新、バックアップ、セキュリティ確認、表示確認などが必要です。
J-Net21「会社のホームページをつくるメリットは何ですか?」では、情報が古いままだと閲覧者にマイナスの印象を与える可能性があり、継続して更新できる体制が重要だと説明しています。
社内に担当者がいない会社にとって、保守や軽微な更新が料金に含まれる月額制は、公開後の放置を防ぎやすい仕組みです。
4.修正を依頼しやすい
買い切り型で保守契約がない場合、小さな文章修正でも、その都度見積もりや請求が必要になることがあります。
月額制で「月3回まで」「合計30分まで」などの更新枠が決まっていれば、営業時間、料金、スタッフ、サービス内容などの変更を相談しやすくなります。
5.小さく始めて改善しやすい
最初から大規模なサイトを作るのではなく、会社情報、サービス、料金・対応範囲、よくある質問、問い合わせなど、必要なページから公開できます。
公開後に実際の問い合わせや利用者の質問を確認し、文章や導線を改善していく方法は、限られた予算でホームページを育てたい会社に向いています。
月額制ホームページ制作の5つのデメリット
1.長期間利用すると支払総額が増える
月額制は初期費用を抑えられますが、利用期間が長くなるほど支払総額は増えます。
例えば月額9,800円(税込)の場合、基本料金だけの総額は次のとおりです。
| 利用期間 | 支払総額 |
|---|---|
| 1年 | 117,600円 |
| 3年 | 352,800円 |
| 5年 | 588,000円 |

買い切り型の制作費だけでなく、同じ期間の保守、サーバー、更新費用を含めて比較してください。
2.最低利用期間や解約条件がある場合がある
「いつでも解約可能」なサービスもあれば、6か月、12か月、24か月などの最低利用期間を設けているサービスもあります。
契約期間内の解約では、残期間分の支払いまたは解約金が必要になる場合があります。申込前に、契約開始日、解約申請期限、自動更新の有無を確認しましょう。
3.解約後にサイトを使えない場合がある
月額制は、ホームページの所有権や利用権を提供会社が持つ契約があります。その場合、解約するとサイトが非公開になり、同じデザインやデータを継続利用できない可能性があります。
一方、一定期間後に無償譲渡するサービスや、別料金で買い取り・移管できるサービスもあります。サイトデータだけでなく、独自ドメイン、サーバー、メール、写真、文章、アクセス解析アカウントの扱いまで確認してください。
4.デザインや機能に制限がある
費用を抑えるため、テンプレートや標準機能を利用する月額制サービスがあります。
基本的な会社案内サイトには十分でも、EC、予約、会員管理、複雑な検索、外部システム連携、独自のアニメーションなどは、対応できないか追加見積もりになる場合があります。
5.更新無制限とは限らない
「更新対応込み」と書かれていても、月1回、月5回、合計30分まで、文章と画像の差し替えだけなど、範囲が決められていることがあります。
ページ全体の作り直し、バナー制作、記事執筆、撮影、機能追加が含まれるとは限りません。更新の回数だけでなく、1回あたりの作業時間と対象作業を確認してください。

月額制が向いている会社・向いていない会社
月額制が向いている会社
- 初期費用を抑えて早く公開したい
- 5ページ程度の基本的な会社ホームページが必要
- 社内にWeb担当者がいない
- サーバー、保守、軽微な更新までまとめて相談したい
- 公開後も文章や問い合わせ導線を改善したい
- 特殊なシステム開発を必要としていない
買い切り型が向いている会社
- 初期制作費をまとめて支払える
- ホームページのデータと管理権限を自社で持ちたい
- 社内または別会社に保守・更新を任せる体制がある
- 独自デザインや特殊機能が必要
- 将来、制作会社を変更しやすい契約を重視する
- 長期利用を前提に、運用を自社で管理できる
契約前に確認したい12項目
月額制と買い切り型のどちらを選ぶ場合も、次の項目を同じ条件で確認してください。
- 初期費用と月額料金はいくらか
- 税込・税別のどちらか
- 基本料金で何ページ作れるか
- 文章、写真、デザインは誰が用意するか
- スマートフォン対応と問い合わせフォームは含まれるか
- サーバー、ドメイン、SSL、会社メールの費用は含まれるか
- 保守、バックアップ、障害対応は含まれるか
- 軽微な更新は月何回・何分・どの作業までか
- 最低利用期間、自動更新、解約申請期限はどうなっているか
- 解約後にサイト、ドメイン、メールを継続利用できるか
- データや管理権限の移管に費用がかかるか
- ページ追加や特殊機能の追加料金はいくらか
口頭説明だけでなく、見積書、契約書、利用規約など、後から確認できる形で回答をもらいましょう。
En-So
Bloomの月額9,800円ホームページ制作
株式会社En-So
Bloomでは、中小企業・店舗向けに、制作費0円・月額9,800円(税込)のホームページ制作を予定しています。

基本範囲は次のとおりです。
- 基本5ページ
- スマートフォン対応
- サーバー
- 会社メール1件
- 基本保守
- 毎月の改善提案
- 問い合わせ導線用チャットボット
初期費用を抑えるだけでなく、ホームページを公開したあとも、古い情報を放置せず、問い合わせにつながる内容へ少しずつ改善することを重視しています。
追加ページ、撮影、EC、予約・決済、会員機能、多言語化など、基本範囲を超える内容は個別に確認します。また、最低利用期間、解約条件、解約後のサイト・ドメイン・メールの扱いは、契約前に書面で確認できる形にすることが重要です。
よくある質問
月額制ホームページは買い切り型より安いですか?
利用期間と含まれるサービスによって変わります。月額制は初期費用を抑えやすい一方、長期間利用すると総額が増えます。買い切り型でも、公開後の保守、サーバー、更新を外注すれば継続費用が発生します。同じ期間・同じ作業範囲で比較してください。
月額9,800円で5ページあれば足りますか?
会社情報、サービス、料金・対応範囲、よくある質問、問い合わせ方法を整理できれば、基本的な会社ホームページは5ページでも作れます。サービス数が多い場合や、採用、事例、記事を詳しく掲載する場合は、公開後に追加する方法があります。
チャットボット付きにするメリットは何ですか?
営業時間外でも、料金、対応範囲、依頼の流れなど、利用者が知りたい基本情報を案内できます。チャットボットだけで問い合わせが必ず増えるわけではありませんが、利用者の疑問を整理し、問い合わせフォームへ進む導線として活用できます。
月額制でもSEO対策はできますか?
基本的なタイトル、説明文、ページ構成、スマートフォン対応などは月額制でも設定できます。ただし、継続的な記事作成、競合調査、順位分析、本格的な改善まで含まれるかはサービスごとに異なります。「SEO対策込み」という表現だけでなく、具体的な作業内容を確認してください。
契約前に最も重要な質問は何ですか?
「月額料金に含まれる作業」と「解約後に何が残るか」の2点です。料金が安くても、必要な更新がすべて追加料金になったり、解約後にサイトやドメインを使えなかったりすると、想定と違う結果になる可能性があります。
まとめ:料金ではなく、3年後までの運用条件で選ぶ
月額制ホームページ制作は、初期費用を抑え、制作と公開後の運用をまとめて任せたい会社に向いています。一方、買い切り型は、ホームページを自社資産として持ち、自由に管理・拡張したい会社に向いています。
比較するときは、次の3点を確認してください。
- 3年から5年利用した場合の支払総額
- 月額料金に含まれる保守・更新・改善の範囲
- 契約期間と解約後のサイト・ドメイン・データの扱い
株式会社En-So
Bloomでは、制作費0円・月額9,800円(税込)、基本5ページ、基本保守、毎月の改善提案、問い合わせ導線用チャットボットをまとめたホームページ制作を予定しています。
何を掲載すればよいか決まっていない段階でも、会社の強み、サービス、料金、よくある質問、問い合わせまでの流れを一緒に整理します。
相談したからといって、契約する必要はありません。
参考資料・調査元
※料金・サービス内容は2026年8月26日に確認した情報です。最新情報は各社の公式ページでご確認ください。
- J-Net21「ホームページ制作会社はどのように選定したらよいでしょうか」|独立行政法人中小企業基盤整備機構
- J-Net21「会社のホームページをつくるメリットは何ですか?」|独立行政法人中小企業基盤整備機構
- NTTタウンページ「ホームページ制作費用の相場と内訳」
- KWS「月額制ホームページ制作」
- E!DESIGN「月額制WEBサイト制作」
- noreha「料金プラン」
- RAデザイン「制作料金」
月額制プランのページ数で迷っている方は、基本5ページで足りる会社と追加ページが必要な会社の違いもご確認ください。
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